症例
重度の好中球減少症を伴った突発性発疹の1歳男児例
友岡 俊
1
,
水野 裕介
1
,
高橋 吾郎
1
,
飯塚 康大
1
,
木島 俊英
1
,
丸山 篤志
1
,
森澤 和美
1
,
水野 風音
1
,
高橋 努
1
TOMOOKA Shun
1
,
MIZUNO Yusuke
1
,
TAKAHASHI Goro
1
,
IIZUKA Yasuhiro
1
,
KIJIMA Toshihide
1
,
MARUYAMA Atsushi
1
,
MORISAWA Kazumi
1
,
MIZUNO Kazane
1
,
TAKAHASHI Tsutomu
1
1済生会宇都宮病院小児科
pp.431-433
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001575
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はじめに
突発性発疹は,小児科診療においてありふれた疾患である。その多くは,乳児期後半あるいは幼児期前半に罹患し,突然の高熱,および解熱後にみられる特徴的な発疹が主な症状であり,大きな問題なく治癒する。合併症として熱性けいれんの頻度は高く(10~15%)1),ウイルス性脳症の原因としてインフルエンザについで2番目に多い(17%)2)など,注意深く診療にあたるべきことは比較的よく知られている。一方で,好中球減少症,血小板減少症,肝障害といった合併症の頻度は「まれにある」と記載されているが1)明確な頻度について報告が少なく,小児科医の認識は薄いと考えられる。
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