増刊号 ―これだけは押さえたい―最重要疾患の病態・診断・治療法
産科編
周産期感染症
B群溶血性レンサ球菌感染症
宮越 敬
1
1聖母病院産婦人科
キーワード:
早発型GBS感染症
,
抗菌薬
,
薬剤耐性
Keyword:
早発型GBS感染症
,
抗菌薬
,
薬剤耐性
pp.72-76
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790040072
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Points
+B群溶血性レンサ球菌(GBS)は新生児・乳児期における敗血症,髄膜炎,肺炎の起因菌の1つである.
+分娩時の抗菌薬投与は新生児早発型GBS感染症の発症予防に有効である.
+抗菌薬はペニシリン・アンピシリンを第一選択とし,ペニシリン過敏症の場合には,セファゾリン,クリンダマイシン,バンコマイシンのなかから薬剤を選択する.
+切迫早産・早産期破水では早発型GBS感染症発症予防を念頭に置いた管理が必要である.

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