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増刊号 微生物検査 イエローページ
Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法
グラム陽性球菌
C,G群溶血性レンサ球菌
Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis
砂押 克彦
1
1埼玉県衛生研究所 臨床微生物担当
pp.1254-1256
発行日 2014年10月30日
Published Date 2014/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200031
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菌の基本情報
1.性状と特徴
・通性嫌気性グラム陽性球菌である.
・5〜10%(濃度の)CO2培養下で発育が促進される.
・1.5×2.0μmのレンサ状球菌である.
・菌体表層のM蛋白は病原性と関連している.この蛋白遺伝子解析(emm型別)は疫学調査に応用される1).
・血液寒天培地上にβ溶血性の半透明で光沢のあるコロニーを形成する.A群溶血性レンサ球菌(group A streptococci:GAS)よりもコロニーが大きく,溶血性も非常に強い.
・1996年,Vandammeら2)により提唱された新たな菌種である.
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