特集 腎・泌尿器疾患―血尿から移植まで
腎疾患診療に役立つ知識
血尿・蛋白尿への対応―学校検尿・3歳児検尿を中心に
柳原 剛
1
YANAGIHARA Takeshi
1
1日本医科大学付属病院小児科
pp.1085-1090
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000996
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はじめに
血尿と蛋白尿は,腎・泌尿器疾患を示唆するもっとも重要な所見である。しかし一方では,体位性蛋白尿のように病的意義のない尿異常もあるため,これらの尿異常にどのように対応するか知っておくことは大変重要である。日本では,学校検尿や3歳児検尿のおかげで,これら尿異常に関する知見が多く集まり利用されている。その結果の一つが,『小児の検尿マニュアル』1)や『学校検尿のすべて 令和2年度改訂』2)に掲載されているフローチャートであり,このフローチャートに沿った対応が,血尿と蛋白尿に対する対応の基礎になるといえる。
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