特集 これからの学校医~いろいろな子ども集団との連携
各論
学校医業務の実際 小児の腎臓病検診―学校検尿(3歳児検尿)の目的,成果および問題点
土屋 正己
1
TSUCHIYA Masami
1
1つちや小児科
pp.325-330
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001548
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はじめに
学校医の職務は「学校における保健管理に関する専門的事項に関し,技術および指導に従事する」と学校保健安全法に示されており,腎臓病検診に関しても基本的には学校医の対応が求められている。一方,近年の社会環境や生活環境の変化は著しく,疾病構造の変化とともに青少年の健康課題も様変わりしている。学校現場においてもいろいろな課題が山積しており,現実的には腎臓病検診のみならず一学校医で対応できることは限られている。そのためもあってかとくに大都市圏を中心に,腎臓病検診は検診専門機関に委託されている地域が少なくない。
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