一般内科医のための腎疾患A to Z 腎疾患でよくみられる症状
検尿異常(蛋白尿・血尿)
永井 恵
1
,
山縣 邦弘
1筑波大学 医学医療系臨床医学域腎臓内科学
キーワード:
血尿
,
検尿
,
集団検診
,
腎臓疾患
,
鑑別診断
,
タンパク尿
,
尿沈渣
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hematuria
,
Kidney Diseases
,
Mass Screening
,
Proteinuria
,
Urinalysis
pp.15-18
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014246654
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検尿異常(蛋白尿・血尿)は,わが国と海外で比較した場合,わが国において明らかに高率であり,腎疾患の早期発見および治療に,毎年の検尿による健康診断は有用である.検尿異常からわかる疾患は多様であるが,0.5g/日以上の蛋白尿を認める場合,もしくは尿蛋白と血尿の同時陽性例では,将来の腎機能低下の危険性が高く,腎臓専門医による精密検査を勧めるべきである.尿沈渣所見は腎糸球体疾患の鑑別に有用である.
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