特集 小児の心身症~いま改めて心身相関を考える~
各論:診療の実際
不登校・ストレス因関連障害における心身症の治療
柳夲 嘉時
1,2
YANAGIMOTO Yoshitoki
1,2
1関西医科大学小児科学講座
2関西医科大学総合医療センター小児科
pp.1041-1046
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000974
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はじめに
不登校の子どもの数は増え続けており,現在は義務教育期間の子どもの2.6%が不登校である(小学生1.3%,中学生5.0%)1)。不登校の原因は多岐にわたるが不定愁訴を訴えることが多いため,医療現場では心身医学的対応が必要になる。また,不登校自体は学校に関連するストレスが原因のストレス因関連障害と捉えることができる点,もともと子どもが抱えていたストレス因関連障害が原因で不登校が生じている症例が存在する点から,ストレス因関連障害の存在も考えて対応する必要がある。
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