特集 新しい時代の小児感染症
各論:原因微生物別
ウイルス
ヘルペスウイルス科
川田 潤一
1
,
木村 宏
2
KAWADA Junichi
1
,
KIMURA Hiroshi
2
1名古屋大学大学院医学系研究科小児科学
2名古屋大学大学院医学系研究科ウイルス学
pp.623-628
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000861
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はじめに
ヘルペスウイルス科(Herpesviridae)のウイルス(ヘルペスウイルス)は,直径150~200nmの二本鎖DNAウイルスであり,宿主に初感染後,終生体内に潜伏・持続感染し,宿主の免疫能の低下に伴って再活性化/回帰発症することを特徴としている。哺乳類はもとより,鳥や,鯉などの魚類まで,それぞれ種固有のヘルペスウイルスを有しており,表に示す9種類がヒトのヘルペスウイルスとして知られている。
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