境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と皮膚
外陰のヘルペスウイルス感染—性器ヘルペス
川名 尚
1
Takashi Kawana
1
1東京大学医学部附属病院分院産科婦人科
pp.713-716
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207677
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単純ヘルペスウイルス(Herpes Simples Virus, HSV)は,体の種々な部位に感染するが,性器もその標的の一つである。HSVは,人口の60〜80%が感染しているように,最もポピュラーなウイルスである。大部分の人は無症候であるが,時に症状を呈することがある。
性器ヘルペスは,Sexually Transmitted Diseases(STD)としても重要な地位を占めるようになった。しかし,ウイルス性疾患であるため従来より有効な治療法がなく,また,再発をくり返すために感染源ともなり得るなど未解決の部分が多い。
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