症例
肺野のび漫性結節影を認めた川崎病の1例
遠藤 誠士
1
,
久保田 一生
1
,
白木 真由香
1
,
山本 崇裕
1
,
木村 豪
1
,
境 美穂
1
,
足立 美穂
1
,
川本 美奈子
1
,
川本 典生
1
,
大西 秀典
1
ENDO Masashi
1
,
KUBOTA Kazuo
1
,
SHIRAKI Mayuka
1
,
YAMAMOTO Takahiro
1
,
KIMURA Takeshi
1
,
SAKAI Miho
1
,
ADACHI Miho
1
,
KAWAMOTO Minako
1
,
KAWAMOTO Norio
1
,
OHNISHI Hidenori
1
1岐阜大学大学院医学系研究科小児科学
pp.1187-1192
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000289
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はじめに
川崎病は全身の中血管の炎症を主体とする急性発熱性疾患であり,冠動脈の拡張や動脈瘤をはじめとしてさまざまな臓器に異常をきたす1)。川崎病に合併する呼吸器の身体所見,検査所見としては咳嗽,鼻汁,咽後水腫や肺野の異常陰影などが知られている1)。そのうち,肺野の異常陰影はすりガラス陰影などの間質影であることが多く,肺野に多発する結節影を呈した川崎病の報告は比較的まれである。今回筆者らは,肺野のび漫性結節影と高度の貧血を認めた川崎病の1例を経験したので報告する。
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