特集 どうする? 小児の便秘・下痢
便秘の原因となる器質的疾患の診断と長期的な治療戦略
Hirschsprung病
大西 峻
1
,
西田 ななこ
1
,
祁答院 千寛
1
,
長野 綾香
1
,
村上 雅一
1
,
杉田 光士郎
1
,
春松 敏夫
1
,
川野 孝文
1
,
武藤 充
1
,
家入 里志
1
ONISHI Shun
1
,
NISHIDA Nanako
1
,
KEDOIN Chihiro
1
,
NAGANO Ayaka
1
,
MURAKAMI Masakazu
1
,
SUGITA Koshiro
1
,
HARUMATSU Toshio
1
,
KAWANO Takafumi
1
,
MUTO Mitsuru
1
,
IEIRI Satoshi
1
1鹿児島大学学術研究院医歯学域医学系小児外科学分野
pp.385-389
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000804
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はじめに
Hirschsprung病(H病)は,肛門から連続性に広がる無神経節腸管を特徴とし,この部位では粘膜下ならびに筋間神経叢が先天的に欠如している。神経節細胞の欠如した遠位部腸管(=蠕動の起こらない腸管)の蠕動障害による二次的な変化として,近位部の腸管が巨大に拡張するため,当初は先天性巨大結腸とよばれていた。
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