特集 コロナ禍でのグローバルヘルス
総論
抗ウイルス薬開発・調達の経緯と現状―日米比較の観点から
谷本 哲也
1
TANIMOTO Tetsuya
1
1医療ガバナンス研究所
pp.34-38
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000726
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はじめに
コロナ禍では抗ウイルス薬の迅速な開発・調達が世界中で喫緊の課題となった。幸いにして複数の抗ウイルス薬が実用化されているが,医薬品の開発,評価,規制から臨床応用まで,医療界の枠をこえて社会的に大きな注目が集まり議論が行われることになった。COVID-19に対する抗ウイルス薬について,2022年11月現在での日本での既承認薬と代表的な候補薬の実例を取り上げ日米の医薬品規制制度の状況を比較し1~3),その開発・調達の経緯と現状について解説する。
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