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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅶ.血液・腫瘍性疾患
29.肝芽腫
Hepatoblastoma
渡邉 健一郎
1
WATANABE Kenichiro
1
1静岡県立こども病院血液腫瘍科
pp.984-988
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000687
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1 基本病因,発症機序
肝芽腫は,小児にみられる原発性肝腫瘍の約80%を占める悪性腫瘍で,わが国では年間50例程度発症すると推測されている。男女比は2:1で男児に多い。肝芽腫は3歳未満に好発し,年長児では肝細胞癌あるいは肝芽腫と肝細胞癌の境界型とされるhepatocellular neoplasm not otherwise specified(HCN-NOS)と診断される例が多くなる。
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