Japanese
English
増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅶ.血液・腫瘍性疾患
24.腎芽腫(Wilms腫瘍)
Nephroblastoma
望月 慎史
1
MOCHIZUKI Shinji
1
1国立国際医療研究センター病院小児科
pp.957-961
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000682
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 基本病因,発症機序
腎芽腫(Wilms腫瘍)は小児においてもっとも多くみられる原発性悪性腎腫瘍である。発生率は約1万人に1人とされ,わが国では年間70~100例ほど発生していると推測されている。発生頻度は,アジア系は白人に比較して少ない。これには遺伝子以外の制御が関与している可能性が示唆されている。米国では15歳未満の小児100万人当たり8.2例とされており,年間約650例が発生している。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.