Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅶ.血液・腫瘍性疾患
23.神経芽腫
Neuroblastoma
柳生 茂希
1
YAGYU Shigeki
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学
pp.951-956
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000681
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1 基本病因,発症機序
神経芽腫群腫瘍は,胚発生初期に形成される神経堤細胞から遊走した神経芽細胞が腫瘍化したものである。その分化度と悪性度に応じて,神経節腫,神経節芽腫,神経芽腫からなる腫瘍群であり,一般的には,それらの悪性腫瘍が神経芽腫とされている。神経芽細胞の増殖,成熟過程のなかで,分化障害,増殖活性異常となる遺伝子変異が加わることにより,腫瘍が形成されると考えられている。わが国では年間150~200人程度の発生とされており,その大部分は乳幼児期の発症である。
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