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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅵ.発達障害,心身症,精神疾患
24.ゲーム症,ゲーム障害
Gaming disorder
中山 秀紀
1
NAKAYAMA Hideki
1
1北仁会旭山病院
pp.818-821
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000657
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1 基本病因,発症機序
電子ゲームは20世紀初頭に登場したとされるが,一般に流布しはじめたのは1970年代とされている。その後急速にゲーム機器が一般に流布し,多くの人々がゲームを楽しむようになった。1990年代よりインターネットが一般に普及するようになるが,2000年前後からインターネットやゲーム(オンライン含む)の依存的使用に関する報告が多くなった。2013年には,米国精神医学会の発行した精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)の今後の研究のための病態の項目でインターネットゲーム障害(internet gaming disorder)の診断基準が収載された。そして2018年には世界保健機関(WHO)によって国際疾病分類第11改訂版(ICD-11)にゲーム症(ゲーム障害,gaming disorder)の診断基準が新たに収載された1)。
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