Japanese
English
増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅵ.発達障害,心身症,精神疾患
22.子ども虐待
Child abuse and neglect
小橋 孝介
1
KOHASHI Kosuke
1
1鴨川市立国保病院
pp.804-812
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000655
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はじめに
子ども虐待は,日常診療の中で遭遇する頻度の高い病態である。しかしながら,医療からの通告件数は全体の2%程度にとどまっている1)。子ども虐待の診断や支援にあたっては,子ども自身の要因のみならず家族や地域社会を含む幅広いコンテクストでみていく必要がある。保健・福祉・教育・司法といった他領域との多職種・多機関連携が求められ,医療のみでは完結できない。通告や情報提供をすることで地域のネットワークの一員として,情報を共有しながら有機的に子どもと家族を支えていかなければならない。
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