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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
子どもの虐待
Child abuse
岡田 あゆみ
1
Ayumi OKADA
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科小児医科学教室
1Department of Pediatrics, Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama University, Okayama, Japan
キーワード:
子ども虐待
,
家庭内暴力(DV)
,
医療ネグレクト
,
成長曲線
Keyword:
子ども虐待
,
家庭内暴力(DV)
,
医療ネグレクト
,
成長曲線
pp.155-157
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101641
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要約 子どもの虐待は,身体的虐待,ネグレクト(養育放棄),性的虐待,心理的虐待の4つに分類され,医療者には早期発見と通告の義務がある.近年の脳科学の進歩により,虐待による心的外傷体験が子どもの脳に不可逆的な影響を与える可能性が示唆されており,子どもの健康を守るために,医療者は常に鑑別診断として子ども虐待を念頭に置く必要がある.また,2004年度の児童虐待防止法改正により,家庭内暴力(domestic violence:DV)の目撃も心理的虐待として通告が義務づけられ,成人の診療においても子ども虐待への配慮が必要になった.実際の臨床においては,虐待予備群への対応として,アトピー性皮膚炎(AD)患児の保護者への支援の重要性を述べた.また,虐待症例を報告し,対応の要点と成長曲線の利用について紹介した.
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