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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅵ.発達障害,心身症,精神疾患
15.習癖異常,神経症性習癖
Unusual habit, neurotic habit
浦谷 光裕
1
,
水井 亮
1
,
飯田 順三
2
URATANI Mitsuhiro
1
,
MIZUI Ryo
1
,
IIDA Junzo
2
1奈良県立医科大学精神医学講座
2医療法人南風会万葉クリニック子どものこころセンター絆
pp.763-766
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000648
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1 基本病因,発症機序
癖とは,繰り返されることで身につき固定された行動を指す包括的用語で,習癖ともよばれる。この癖のうち,Olson WCが「習慣的に身体をいじる動作」を総称して「神経症性習癖」と総括したのが習癖異常の概念の始まりである。しかし,近年の生物学的研究や神経心理学的研究から多くの習癖の発生機序が生物学的基盤を有することが明らかになり,「神経症性」としての説明ができないと考えられるようになり,「神経症性習癖」から「習癖異常」という用語が使用されるようになった1)。
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