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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅵ.発達障害,心身症,精神疾患
5.知的能力障害/知的発達症
Intellectual disability
田邊 文子
1
,
稲垣 真澄
1
TANABE Ayako
1
,
INAGAKI Masumi
1
1鳥取県立鳥取療育園小児科
pp.712-718
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000638
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1 基本病因,発症機序
知的能力障害(intellectual disability:ID)の診断においてもっとも使用されている診断基準は2つある。①米国精神医学会による「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:DSM)」と,②世界保健機関(World Health Organization:WHO)の「国際疾病分類(International Classification of Diseases:ICD)」,である。これまで精神遅滞や知的障害という名称が医学分野,教育分野において広く使われていたが,DSM第5版(DSM-5)では,知的能力障害(intellectual disability),知的発達症/知的発達障害(intellectual developmental disorder)と表記され,臨床現場ではDSM-5に沿った名称が頻用されているため,本稿では知的能力障害/知的発達症と表記する。
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