Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅳ.筋疾患
13.内分泌性ミオパチー
Endocrine myopathies
斎藤 良彦
1
,
西野 一三
1
SAITO Yoshihiko
1
,
NISHINO Ichizo
1
1国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第一部
pp.537-540
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000607
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はじめに
全身性疾患のうち,内分泌疾患に伴って筋力低下をきたす場合がある。内分泌性ミオパチーとしては,Cushing症候群(ステロイドミオパチー),甲状腺疾患(低下,亢進ともに)が代表的である。全身性疾患の診断がついていない段階では,亜急性に出現する筋力低下の原因疾患として,筋炎などとの鑑別が重要である。また,内分泌疾患に伴う筋症状では内分泌性ミオパチーを考慮する必要があるが,その筋症状や生理検査所見などは非特異的所見にとどまるため,疫学や病態生理から矛盾しないかどうかも含めた総合的な判断が重要である。
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