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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅳ.筋疾患
9.筋強直性ジストロフィー
Myotonic dystrophy
中森 雅之
1
NAKAMORI Masayuki
1
1大阪大学医学系研究科神経内科学
pp.510-513
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000603
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1 基本病因,発症機序
筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy:DM)は,その名のとおり筋強直症状と進行性の筋萎縮を主たる症状とする進行性難治性筋疾患であり,有病率は約8,000人に1人と推計されている1)。本症の原因は,19番染色体上にあるDMPK遺伝子の3’側非翻訳領域におけるCTG3塩基繰り返し配列(リピート)の異常伸長であることがわかっており(図A)2),常染色体顕性(優性)遺伝形式をとる。①出生時より発症する先天型,②幼少時に発症する小児型,③成年期に発症する成人型,④比較的軽症で発症年齢も遅い遅発型,がある。
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