Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅲ.神経疾患
29.大脳基底核疾患
Basal ganglia disorders
須貝 研司
1
SUGAI Kenji
1
1重症児・者福祉医療施設ソレイユ川崎小児科
pp.380-384
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000579
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1 基本病因,発症機序
大脳基底核は,線条体(尾状核,被殻),淡蒼球,黒質,視床下核からなり,随意運動,筋緊張,大脳高次機能を調節している。線条体と視床下核が大脳基底核の大脳皮質からの入力部であり,興奮性入力を受けている。淡蒼球内節と黒質網様部が大脳基底核の出力部であり,視床を介して大脳皮質へ,脳幹を介して脊髄に興奮性出力を投射している。この投射にはグルタミン酸,ドパミン,γアミノ酪酸(gamma-aminobutylic acid:GABA)の3つの神経伝達物質が関与する。
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