症例
血便を主訴とし試験開腹術を要した乳児食物蛋白誘発胃腸症の1例
末廣 穣
1
,
田中 孝之
1
,
髙田 斉人
2
,
西川 慶也
1
,
大植 啓史
1
,
蓑畑 由依
1
,
石塚 潤
1
,
大封 智雄
1
,
赤杉 和宏
1
,
美馬 隆宏
1
,
樋口 嘉久
1
SUEHIRO Minoru
1
,
TANAKA Takayuki
1
,
TAKADA Narito
2
,
NISHIKAWA Keiya
1
,
OHUE Hiroshi
1
,
MINOHATA Yui
1
,
ISHIZUKA Jun
1
,
DAIFU Tomoo
1
,
AKASUGI Kazuhiro
1
,
MIMA Takahiro
1
,
HIGUCHI Yoshihisa
1
1大津赤十字病院小児科
2大津赤十字病院小児外科
pp.1903-1907
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000473
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はじめに
乳児食物蛋白誘発胃腸症は乳児期に母乳または人工乳開始後から,嘔吐や血便といった消化管症状を呈する疾患で,なかにはイレウスや壊死性腸炎を合併し,外科手術が必要となる重症例も存在する1,2)。本疾患のうち,病変部位が全消化管に存在する食物蛋白誘発胃腸炎では嘔吐,血便を呈し重症化することがある一方,病変部位が大腸に存在する食物蛋白誘発直腸大腸炎では血便が主症状で,一般的に軽症のことが多いとされる。
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