症例
超音波検査が診断に有用であった,5年間抗菌薬未使用の小児Clostridioides difficile感染症
松石 芽衣
1
,
坂本 理恵子
2
,
吉牟田 純一郎
1
MATSUISHI Mei
1
,
SAKAMOTO Rieko
2
,
YOSHIMUTA Junichiro
1
1熊本労災病院小児科
2十善病院小児科
pp.1909-1913
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000474
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はじめに
Clostridioides difficile感染症〔Clostridioides(Clostridium)difficile infection:CDI〕は,抗菌薬や入院に関連した感染性下痢症である。小児の場合,C. difficileの無症候性保菌者が多いため,成人と比較し発症頻度は低い。CDIの一般的なリスク因子には,抗菌薬や制酸薬の使用,入院歴,経管栄養,基礎疾患があるが,これらを指摘できない小児のCDIはまれである1~3)。今回,5年間抗菌薬未使用であり,かつ一般的なリスク因子のないCDIを経験したので報告する。
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