特集 小児科医が知っておくべき性の知識
総論:思春期発来の機序
性分化疾患をどのようにみるか?
川井 正信
1
KAWAI Masanobu
1
1大阪母子医療センター消化器・内分泌科
pp.1667-1671
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000414
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はじめに
性分化疾患とは生物学的な性の発生過程が先天的に非典型的である状態のことを指す。性分化疾患の分類は,2005年のChicago Consensusに基づき性染色体により行われており1),以前に用いられていた「インターセックス」,「半陰陽」のような言葉は,現在では用いられない。また,性分化疾患のとらえ方も大きく変わってきており,性分化疾患は「疾患」ではなく,「体質」と認識されるようになってきている。このような認識の変化に伴い性分化疾患の医療のあり方も変わってきている。
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