特集 成人患者における小児期発症慢性疾患
成人期における主な小児期発症疾患の病態・管理
内分泌疾患 成長ホルモン分泌不全症
酒井 祐貴
1
,
長谷川 行洋
2
SAKAI Yuki
1
,
HASEGAWA Yukihiro
2
1防衛医科大学校病院小児科
2東京都立小児総合医療センター内分泌代謝科
pp.1545-1549
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000391
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はじめに
成長ホルモン分泌不全症(GHD)は,下垂体からの成長ホルモン(GH)分泌が先天的あるいは後天的に不十分な状態であり,小児期には主に低身長や成長率の低下を,成人期には主に代謝障害をひき起こす。日本における15歳以下の有病率は10万人あたり13.3人,そのうち重症型の成人GHDに移行するのは10万人あたり0.5~0.8人と推計されている1)。
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