特集 育児相談Q&A
総論
育児相談の地域資源
小倉 加恵子
1,2
OGURA Kaeko
1,2
1鳥取県子育て・人財局家庭支援課
2国立成育医療研究センターこころの診療部
pp.861-865
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000194
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はじめに
子育てを「孤育て」と表現する場面をしばしば目にするようになった。このことが象徴するように,近年,核家族化,地域でのつながりの希薄化などの社会構造の変化によって子育ての孤立が進み,子育て世代の育児不安が増大していることが指摘されている1,2)。育児の不安や悩みを相談できる人の存在は,育児不安の緩和や親の育児に対する対処行動につながる。家族や友人のような気軽に相談できる相手のほかに,専門的な助言や必要なサービスを紹介してもらえる相談相手も重要である。子育てに関する相談支援は公的機関や民間団体により充実してきている。本稿では,公的サービスを中心に子育て支援に関する地域資源について述べる。
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