連載 育児相談・1【新連載】
育児相談ということ(Ⅰ)
高口 保明
1
1神奈川県立母子保健センター
pp.41-44
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202901
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1.乳幼児保健指導の意義と目的
子どもを身体的精神的に(社会的にもと付け加えるべきだろう)正常の発育させるために行なわれる一連の公衆衛生的手段が乳幼児保健(事業)である.
それゆえ,乳幼児保健事業は単に乳幼児クリニックや母親教室の開設にとどまらず,ひろく,乳幼児の一斉検診,予防接種,訪問指導はもとより,必要な医療機関の整備とその利用度向上のための施策(たとえば岩手県では乳児にかぎり10割給付を39年度から国保が実施した),事故防止のための社会手段および安全教育,さらに進んで学校教育の中における育児教育ないし一般保健教育の充実など非常に広汎な諸活動を含むのである.
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