連載 活動の中から
S地区の育児相談
吉田 幸永
1
1京都府日吉町
pp.228-229
発行日 1977年4月10日
Published Date 1977/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205840
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地区の相談当番,たき子さんから,「保健婦さん今日の赤ちゃん相談は,わたしの家で午後1時からです。仲間全員出席です」と電話がかかる。ここ数年すべての健康相談はこのシステムですすめている。それが毎月というから,かなりきびしい。お盆の月くらい休んではと言っても,「一月休んだら調子がくるうもんかなん」と,わたしの手帳を開いて「あ,この日あいている,早く取っておかんと,保健婦さんよその地区にとられてしまうもんなあー」と,あいている日に二重まるをつけて書きこんでしまう。育児グループの仲間の家々を順々にまわっていくことも,この人々らが話しあいできめたものだ。
今日は,たき子さんの家である。広いわらぶき屋根の家の戸が開放され,大きなおばあちゃんも,中のおばあさんも,嫁のたき子さんを応援して下さる。ミルク用のお湯をわかして下さるお姑さん,赤ん坊のおしめを引き受けて下さるおばあさん,とってもみんな生き生きとして自主的だ。
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