今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
小児保健指導の要点
育児相談
加藤 忠明
1,2
1総合母子保健センター・小児保健科
2日本総合愛育研究所
pp.1392-1395
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900356
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育児は,各々の親が皆,いろいろな哲学をもとに,また,さまざまな考え方に従って試行錯誤しながら行っているものである.したがって,育児に関して相談を求められた場合は,極力,親自身の考え方を尊重したい.しかし,医師は,現代の医学の知識に基づいてなんらかの助言はできることが多いので,一定の基本線はもっていたい.育児に関して心配ごとがあり,相談をもちかけられた場合は,自分の医学的知識や経験などをもとにしながら,親身になって相談にのり,必要な場合は他の専門家を紹介したり,個々の子どもに適した指導,助言を行うことが望まれる.
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