特集 気管支喘息のガイドラインを実臨床に生かす―こんなときどうする?
総論
病態評価のための検査 呼吸機能検査,気道可逆性検査,強制オシレーション法
平井 康太
1,2
HIRAI Kota
1,2
1東海大学医学部専門診療学系小児科学
2東海大学医学部付属八王子病院小児科
pp.734-737
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000158
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はじめに
喘息の重症度やコントロール状態の判定は主に症状に基づいて行われる1)。さらによりよい治療を進めるためには,気流制限,気道過敏性,気道炎症,気道リモデリングなどを客観的に評価することが重要である。種々の検査を組み合わせて評価することは,診断の向上のみならず治療目標を明確にすることによるアドヒアランスの向上も期待できるため,客観的な評価が重要となる。なお,これら呼吸機能検査については,日本小児呼吸器学会より発刊された「小児呼吸機能検査ハンドブック」2)において,実際の検査手技が医療者向けと患児向けの動画を用いて解説されている。
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