特集 プライマリケアにおける単純X線検査―ここまで読影することができる
腹部:概論
正常投影像と解剖学的位置関係,年齢による変化
河野 達夫
1
KONO Tatsuo
1
1東京都立小児総合医療センター放射線科
pp.459-466
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000095
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はじめに
小児科医にとって,胸部単純X線写真は日常的に数多く接しており,画像検査のなかではなじみやすい領域と思われる。それに対して,腹部単純X線写真は不得手であると答える小児科医が多いと聞く。しかしその有用性と限界とを熟知すれば,超音波検査と併用して強力な診断ツールとなりうる。プライマリケアの臨床場面で小児科医が腹部単純X線写真を判読するにあたり,正常像を理解することは最初の一歩である。
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