特集 プライマリケアにおける単純X線検査―ここまで読影することができる
胸部:概論
胸部単純X線の側面像の意義
小野 貴史
1
,
原 裕子
1
ONO Takafumi
1
,
HARA Hiroko
1
1倉敷中央病院放射線診断科
pp.387-392
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000084
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はじめに
小児画像診断における胸部単純X線写真の重要性は語るまでもないが,正側面2方向撮影の意義については古くより議論されてきた。かつては2方向撮影が原則とされていたが,近年ではルーチンとしては正面像のみ撮影するという施設も多く,以前よりも側面像を目にする機会は少なくなったようである1)。一方で,側面像が診断にきわめて重要である症例も多く存在する。本稿では,側面像がとくに活きるシチュエーションを紹介しつつ,その有用性や意義を概説する。
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