特集 これならわかる骨系統疾患とその周辺
各論
分節異常骨異形成症
水野 稚香
1
MIZUNO Chika
1
1宮城県立こども病院整形外科
pp.1663-1665
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001963
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はじめに
分節異常骨異形成症(dyssegmental dysplasia:DD)は,特異な顔貌,口蓋裂,短い頸部,狭い胸郭,四肢短縮小人症,四肢関節可動域の減少を特徴とする稀な骨系統疾患である。遺伝形式は常染色体潜性遺伝で,重症型のSilverman Handmarker型(DDSH)と軽症型のRolland-Desbuquois型(DDRD)がある1)。出生前検出は超音波検査により可能で,脊椎の奇形や四肢の短縮と彎曲が認められる。単純X線では,ダンベル状の長骨と重度の脊椎の異常が認められる2)。
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