Japanese
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泌尿器科図譜・218
分節動脈撮影法
SEGMENTAL AORTOGRAPHY
川端 讃
1
Tatae KAWABATA
1
1東京医科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Tokyo Medical College
pp.385
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204337
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緒 言 本法はフランスにおいてDalla Palma及びPistolesi(1954)よりGiuseffi(1955),Li Tsung Mig(1959),の実験的段階をへてGillot,Hureau(1959)によつて臨床上に応用されて居る。Gillot等はNecker及びTenon病院の経験より,本カテーテル使用による動脈・静脈撮影の安全性を確認した。その器具はEynard社より販売されている。吾々の使用せるカテーテルは外科高橋教援の教示によりアメリカ製Mahajan-cliffton bronchial perfusion catheter(125cm,13.1/2F)を使用した。
手 技 局所麻酔下で行なう。まづ,Heparin 1 mg/kgを静注する。右大腿部鼠径靱帯の直下より,大腿動脈にそつて約5cm皮切を加える。大腿動脈を露出し,中枢側と末梢側に綿テープをかけ血流を遮断してより,これに横切開を加える。これより本カテーテルを腹部大動脈まで挿入する。常にこのカテーテル内には生理的食塩水を満たしておく。カテーテルの位置はImage Intensifierできめる。次にBalloonに生理的食塩水10〜15ccを注入して腹部大動脈の血流を遮断して後Auto-injecter(Elema Schönander)により4〜6kg/cm2 Pressureにて76% Urografin 30ccを注入し撮影する。次に血流の遮断を解除し,本カテーテルを除去の後,血管を縫合する。
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