特集 DOHaDと周産期医療
DOHaDと周産期医療:DOHaDと新生児の長期的合併症
糖尿病・肥満
中野 有也
1
NAKANO Yuya
1
1昭和大学江東豊洲病院小児内科
pp.1545-1548
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001791
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はじめに
低出生体重児は将来メタボリックシンドロームを発症するリスクが高いことが広く知られている。Developmental origins of health and disease(DOHaD)学説の提唱により,子宮内や生後早期の成育環境が将来の疾病リスク形成にとって重要であることが脚光を浴びるようになって久しい。しかしながらその詳細なメカニズムの解明にまでは至っておらず,実際に周産期医療の現場において,低出生体重児がもつ肥満や糖尿病発症リスクにどのように向き合ったらよいのか,明確な指針は存在しない。
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