特集 DOHaDと周産期医療
DOHaD研究の歴史
日本の研究の現状
春日 義史
1
KASUGA Yoshifumi
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.1461-1464
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001774
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はじめに
Developmental origins of health and disease(DOHaD)研究と聞くと「基礎研究や公衆衛生的な難しい話」や「痩せ妊婦の話」などといわれてしまうことがある。実際,実験動物を使用した基礎研究は不可欠であり,わが国においては痩せ妊婦が次世代に与える影響を議論することが多いのは事実である。一方で,DOHaD研究はすべての医療従事者にとって決して馴染みのないものではなく,むしろ日常臨床で行っている日々の診療はDOHaDに直結していると筆者は考えている1)。
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