慢性腎臓病 CKDキャンペーンをめぐる話題
CKDの現状を知る 日本におけるCKDの疫学研究
井関 邦敏
1
1琉球大学医学部附属病院 血液浄化療法部
キーワード:
アルブミン尿
,
Creatinine
,
血液透析
,
糸球体濾過率
,
腎臓疾患
,
肥満
,
慢性疾患
,
疫学的研究
,
メタボリックシンドローム
Keyword:
Albuminuria
,
Chronic Disease
,
Creatinine
,
Glomerular Filtration Rate
,
Renal Dialysis
,
Kidney Diseases
,
Obesity
,
Epidemiologic Studies
,
Metabolic Syndrome
pp.25-28
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007246379
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慢性腎臓病(CKD)の概念を導入することにより、腎臓病が一般医家、市民にわかりやすくなり疾病の予防、進行抑制が可能となる。推定GFRが60ml/min(またはml/min/1.73m2)未満をCKDとするが、血清クレアチニン値(SCr)2mg/dl以上であれば確実にCKDである。検診受診者におけるSCr値2mg/dl以上の頻度は、約0.2%前後(1,000人に2人)である。SCr値が2mg/dlから平均約5年で透析導入にいたる。わが国ではCKDステージ3,4の人口および微量アルブミン尿の頻度が高い。CKD患者においては肥満、メタボリック症候群の頻度が高く、CKDの発症、進展と関連がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007