特集 知って得する胎児・新生児の心疾患2024
応用編
新生児期に行う代表的な心臓手術(姑息術)
片山 雄三
1
KATAYAMA Yuzo
1
1東邦大学医療センター大森病院小児心臓血管外科
pp.1024-1028
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001653
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
新生児期における臓器は未熟で脆弱な状態にあり,感染防御や免疫機能も低く,侵襲の大きな手術に耐えうる予備能力はきわめて低い。そのため,新生児期に過大な生体侵襲を加えることは,できるだけ回避すべきである。しかしながら,重篤な先天性心疾患をもって生まれた児に対して,「新生児期に何らかの手術を行わなければ,生命をつなぐことは不可能」という厳しい現実に直面することもある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.