特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 新生児編
新生児の代表的疾患 新生児一過性多呼吸
三上 裕太
1
,
大曽根 義輝
1
MIKAMI Yuta
1
,
OHSONE Yoshiteru
1
1千葉大学医学部附属病院周産母子センター
pp.327-329
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001474
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
病態生理
出生前の胎児の肺は肺水で満たされており,分娩の進行と出生に伴って肺水が排出・吸収され,肺胞内が空気で満たされることで呼吸が確立していく。新生児一過性多呼吸(transient tachypnea of the newborn:TTN)とは,この肺水の吸収・排出遅延によって引き起こされる呼吸障害であり,生後数時間以内に発症し,新生児呼吸障害の原因として最も頻度が高い。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.