特集 知って得する胎児・新生児の心疾患2024
応用編
新生児期に遭遇するチアノーゼ性心疾患
片岡 功一
1
KATAOKA Koichi
1
1広島市立広島市民病院小児科
pp.987-991
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001646
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はじめに
新生児期,特に出生直後のチアノーゼはよくみられる症状であり,NICUの全入院患者に占めるチアノーゼ性心疾患の割合は高くない。しかし,出生後早期に発症するチアノーゼ性心疾患は重症であることが多く,診断・治療の遅れは状態の悪化を招く。胎児診断が普及した現在でも,未診断のまま産科医・新生児科医が初療にあたる場面も多い。新生児期に発症する代表的なチアノーゼ性心疾患について,心臓超音波を用いた診断と初期治療を中心に概説する。
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