特集 これでわかる新生児呼吸管理2024
在宅呼吸管理
在宅呼吸管理における訪問診療所の役割
前田 浩利
1
MAEDA Hirotoshi
1
1医療法人財団はるたか会
pp.890-894
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001619
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小児在宅医療の対象とその特徴
一般的に在宅医療の対象は,継続的に医療が必要であるが通院困難な患者,または,在宅療養を希望される終末期の患者である。成人の場合,高齢になって脳血管疾患や,運動器の障害でADL障害がある患者や,がんおよび非がん(老衰,神経筋疾患)の終末期の患者である。一方,小児では,経管栄養や,気管切開,人工呼吸器など自宅で医療ケアを行う必要のある患者が主な対象となる。また,その特徴は,その医療デバイス(医療機器)の多さである。しかも,1人の患者で複数の医療デバイスを必要とする患者も多く,その医療管理の複雑さが小児在宅医療の最大の特徴といえる。
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