特集 在宅医療を支える地域連携システムとは
診療所が期待する病院の役割
藤田 拓司
1
1医療法人拓海会大阪北ホームケアクリニック
pp.805-810
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100389
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平成 18 年の診療報酬改定で,地域医療連携は「地域連携クリティカルパス」導入を契機に,新しい段階に入ったと考えている.「病院へどのように患者を紹介するか」という診療所側からのアプローチから始まった地域医療連携は,平成 12 年に急性期(特定)入院加算が診療報酬で認められたこともあり,急性期病院も紹介患者獲得に積極的に取り組んできた.その効果もあって,診療所から病院への患者紹介(急性期病院の前方連携)は充実したものになってきている.
また,平均在院日数が急性期加算算定要件に含まれていたこともあり,積極的に後方連携に取り組む急性期病院も出てきた.その結果,地域の病院間,病院と診療所との連携が密になり,地域医療連携ネットワークを構築する素地ができあがったと考えている.
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