特集 これでわかる新生児呼吸管理2024
呼吸管理の実際:人工呼吸器による呼吸管理
VG(volume guarantee),MMV(mandatory minute volume ventilation)
平田 克弥
1
HIRATA Katsuya
1
1大阪母子医療センター新生児科
pp.724-727
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001585
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はじめに
容量目標型換気(volume targeted ventilation:VTV)は,従圧式の換気法ではあるが,1回換気量(tidal volume:VT)や分時換気量(minute volume:MV)が目的の値に収束するように最大吸気圧(peak inspiratory pressure:PIP)や呼吸回数を自動制御するモードのことをいう。2021年に施行された,わが国の周産期医療センターを対象としたアンケート調査1)によると,新生児慢性肺疾患(chronic lung disease:CLD)/気管支肺異形成症(bronchopulmonary dysplasia:BPD)に対する初期の呼吸モードとして約40%の施設が,またCLD/BPDの進行に対する治療として約50%の施設が,VTVを「よく使う」または「ときどき使う」と回答するなど,新生児領域では広く用いられている呼吸モードである。
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