特集 「次」につなぐ「周産期医療」―次回妊娠への対策と次世代への影響を考える
早産既往妊婦に対する戦略 炎症関連の早産
漆山 大知
1
URUSHIYAMA Daichi
1
1福岡大学病院産婦人科
pp.469-474
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001515
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アブストラクト
一般に,妊娠子宮への感染や炎症の波及は前期破水や早産をきたす。子宮内感染/炎症を伴う早産児は予後不良であり,早産関連の社会経済的コストは膨大である。子宮内感染の予防的治療戦略は重要であるが,まだまだ発展の余地が大きい。今回,子宮内感染/炎症に関するエビデンスを整理したのち,現在の周産期管理における問題点 ① 治療対象例の選択,② 抗菌薬の選択,③ 治療効果の判定について整理し,新たな周産期管理に関して考察した。
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