特集 「次」につなぐ「周産期医療」―次回妊娠への対策と次世代への影響を考える
早産既往妊婦に対する戦略 頸管無力症
石岡 伸一
1
ISHIOKA Shin-ichi
1
1札幌医科大学産科周産期科
pp.465-468
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001514
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はじめに
日本人の早産率は約5%とここ数年変化はない。早産の最も重要なリスク因子は「早産既往」であり,わが国における早産既往女性の早産再発率は約16%と報告されている1)。特にsecond trimester早期~中期での繰り返す流早産の原因として,頸管無力症(cervical insufficiency:CI)は重要なものと考えられている。
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