特集 症状からつかむ私の治療指針
産科
頸管無力症
福田 透
1
1信州大産婦人科
pp.942-944
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204932
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頸管無力症(Cervical incompetency,Zervixinsuf—fezienz)は1948年頃より注目され,Palmer,Lash,Schirodkarなどにより特に妊娠中期の流産と密接な関連性のあることが明らかにされてきた。更に内外の研究者の長年月にわたる検討の結果,現在ではSchirodkar法に代表される各種の頸管縫縮術が本症に対するすぐれた力法として実際の治療面にも一応定着したかの感がある。しかし本症の診断自体にも,また,特に縫縮術の適応,要約,実施時期などについてもなお未解明の点が多く残されており,今後の検討に待つ所が大である。以下頸管無力症の2〜3の点につき略述する。
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