増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編2】不妊・不育
《不育症診療》
頸管無力症
大槻 克文
1
,
小松 玲奈
1
,
西 健
1
,
安藤 智
1
1昭和大学江東豊洲病院周産期センター
pp.179-184
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209332
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外来管理のポイント
❖最善の妊娠管理方針を決定するためには,詳細な問診により後期流産や早産のリスクをもれなく抽出することが肝要である.
❖過去の不幸な転帰の原因が頸管無力症因子であるのか,あるいはそれ以外の因子によるものなのかによって対応は異なる(複合因子であることもありうる).
❖広義の不育症(習慣流産)の症例に対して実施する頸管縫縮術の予後に関して,頸管縫縮術の実施が有用であるという明らかなエビデンスは示されておらず,その適応については,手術のリスクも含め,保存的管理(縫縮術を実施しない場合)の予後とよく比較し,症例ごとに十分に検討する必要がある.
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