増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
呼吸器系
早産児はなぜ無呼吸発作を起こしやすいか
安田 真之
1
YASUDA Saneyuki
1
1香川大学医学部附属病院卒後臨床研修センター
キーワード:
原発性無呼吸
,
続発性無呼吸
,
未熟児無呼吸発作
,
呼吸中枢
,
Hering-Breuer反射
Keyword:
原発性無呼吸
,
続発性無呼吸
,
未熟児無呼吸発作
,
呼吸中枢
,
Hering-Breuer反射
pp.409-412
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001329
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無呼吸発作の基本病因,発症機序,解剖学的背景
新生児期における無呼吸発作の定義は,「20秒以上持続する呼吸停止,または20秒未満であっても徐脈,チアノーゼを伴う呼吸停止」であり,病的状態として認識される。新生児期には生理的な状態として,周期性呼吸とよばれる呼吸停止がある。周期性呼吸は正常新生児にも認められる生理的状態であり,一般的に20秒未満の呼吸停止であり,徐脈,チアノーゼは伴わないものとして区別される。
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